関西ゴルフ練習場連盟主催の第29回関西ゴルフ練習場連盟トーナメント兼全日本ゴルフ練習場連盟研修会員選抜大会は4月17日(金)、兵庫県小野市の小
野東洋ゴルフ倶楽部で開催された。
型コロナウイルス感染症の拡大を受け、非常に難しい判断ではあったが、スタッフ及び出場者全員の検温、主催者のマスクを着用、噴霧器での次亜塩素酸水を
噴霧、選手はカート乗車禁止、浴室利用禁止など万全の対策を講じて開催。出場者も当初から40名以上のキャンセルがあったものの、104名のプロゴル
ファー、研修生が出場して総額150万円、優勝賞金30万円を争った。
非常にタフなコースとして知られる小野東洋ゴルフ倶楽部が会場ということもあり、総じてスコアを伸ばせないなか、2018年AbemaTVツアー「ジャ
パンクリエイトチャレンジin福岡雷山」で優勝経験もある河合庄司が通算5アンダーをマークし、優勝を飾った。
圧巻は2アンダーで迎えた8番からの5連続バーディだ。8番パー3で5メートルをねじ込むと、その後はいずれも2メートル以内につけたバーディパットを
ことごとく決めてみせた。「ショットの調子も良く、パットも入ってくれた。16番、17番でボギーはあったが、満足いくプレーができた」と喜びを噛み締め
た。
舞台となった同コースとの相性も抜群だ。東北福祉大3年時の2004年関西アマで2位に12打差をつけて優勝を飾ったのも同コースなら、プロ入り後、初
めて出場した日本プロゴルフ選手権で決勝を戦ったのも同コース。何かと縁を感じずにはいられないが「攻略にはティーショットの精度と距離感を求められる。
そのあたりが自分のスタイルにマッチしているのかも」と冷静に分析するものの、やはり思い入れは人一倍強い。
ジャパンクリエイトチャレンジ優勝後は左手親指の痛みが引かず治療のため手術に踏み切り、長期静養も経験。昨年3月にラウンドを再開し、ようやく掴んだ
優勝に「とにかく嬉しい。今年から石井雄二コーチにスイングを見てもらい、まだまだ上を目指せることを確信した。これをきっかけにまたレギュラーツアーで
戦うことができれば」と力を込める河合。本来、優勝の権利として「関西オープン」の出場権を獲得しているはずだが、新型コロナの影響でそれはおあずけ。そ
れでも下を向かず、精進を重ねていく。
<上位成績>
①河合 庄司 32 35 67
②リチャードテイト 36 32 68
③松本 成太 32 36 68
④弓削 淳詩 34 35 69
⑤杉下 圭史 34 36 70
⑥樫原 大貴 36 35 71
⑦富永 暁登 36 35 71
⑧杉山佐智雄 36 35 71
⑨上村 将司 36 35 71
⑩小西 貴紀 36 35 71
*河田晋平は17番でホールインワンを達成
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